大腸の病気の治療

大腸の病気の治療に関するご案内です。

 

●結腸がん
内視鏡治療:がんが粘膜下層まで浸潤しておらず、リンパ節への転移がないものは早期がんに分類され、内視鏡手術で治療できます。大腸早期がんで20mmまでのポリープ状のものは内視鏡で切除可能です。
腹腔鏡手術:早期がんでも内視鏡的治療が困難な大きながんには腹腔鏡手術が行われます。また最近では進行がんでも腹腔鏡手術が行われるようになりました。この方法は開腹手術に比べ、おなかのキズが小さいため患者の負担が少ないという大きなメリットがあります。
開腹手術:内視鏡や腹腔鏡手術もさかんに行われるようになりましたが結腸がんではリンパ節転移や肝臓への転移が見られることがあり、術前に明らかなリンパ節転移や肝臓への転移がある場合は、現在でも開腹手術が主流です。結腸がんの根治手術は転移からの発症を防ぐため病巣から約10cm離れたところまで切除し、腸管を栄養する血管の周囲のリンパ節を郭清し,腸管を縫合する方法が一般的です。
 
●直腸がん:こちらをご覧ください。

●肛門がん:肛門にできるがんはがんの組織型によって治療法が異なります。腺癌という組織の場合は直腸がんの治療に準じて行います。扁平上皮癌という組織の場合、手術より化学放射線療法が第一選択となります。放射線の感受性が非常に高いので、手術を行わなくてもがんを完全に消失させることが可能な場合があります。

●潰瘍性大腸炎:
薬物治療:潰瘍性大腸炎の治療の基本は薬剤による治療です。サラゾピリン、ペンタサなどの抗炎症剤、プレドニンなどのステロイド剤の飲み薬あるいは注腸投与(肛門から注入)、白血球除去治療などの方法も行われるようになっています。最近では抗TNFα製剤(レミケード)が非常に有効な治療法として当院でも用いられています。
手術:中毒性巨大結腸症、穿孔、大量出血などの場合には放っておくと致命的になりますので、緊急手術が必要になります。 大腸癌が合併する場合にも、手術が必要になります。ステロイド、免疫抑制剤などの内科的治療では病状が不安定な場合あるいは薬の副作用で継続が困難であるなどの場合にも手術が必要になります。
手術の方法:
潰瘍性大腸炎の外科的治療の原則は病気の原因となっている大腸粘膜をできるかぎり切除することにあります。現在最も一般的な手術の方法は、大腸全摘です。盲腸から直腸まで大腸を切除します。そして小腸を袋状にして(回腸パウチ)、肛門とつなぎ合わせ、肛門から排便を行なうことができる手術を行います。当院では腹腔鏡を用いてより低侵襲な手術を行っております。吻合部より手前の小腸を一時的に人工肛門として、便が吻合部を通らないようにして、数か月後に人工肛門を閉じる手術を行います(2期手術)。

●クローン病:
潰瘍性大腸炎と類似した炎症性腸疾患の1種です。潰瘍性大腸炎は大腸に起こる病気ですが、クローン病は小腸にも見られます。基本的には薬物治療を行いますが、狭窄、痔瘻、難治性の瘻孔に対しては手術を行います。腸の切除はなるべく小範囲に抑えます。

 

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